万里の果てに

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「A.B.C-Z」というブレない体幹

A.B.C-Zが、グループとして連続ドラマ「ワンモア」に主演することが発表されました!!

 

natalie.mu

 

メ~テレ(名古屋テレビ)で来年2021年に放送される予定で、全国配信も予定しているという。定時制高校を舞台とした「学園ドラマ」。平均年齢32歳のグループが、学園モノ!しかもグループとして主演、連続ドラマ。在京キー局の制作でないことも含めて、異例尽くしです。

 

www.nagoyatv.com

 

とはいえ、ここへ至るまでの道程は彼らA.B.C-Zが一歩一歩しっかりと踏み固めてきたものです。

まずこのドラマの前段階としては、2019年春に同じくメ~テレで放送されたスペシャルドラマ(単発)「ぼくらのショウタイム」があります。これはその後全国13の映画館でも上映され、CSでも放送されて、全国のファンも鑑賞することができました。

この「ぼくらのショウタイム」が制作された背景には、メンバーの塚ちゃんとはっしーがメ~テレで毎週土曜日に放送されている情報番組「デルサタ」にレギュラー出演していることがあります。「ぼくらのショウタイム」はデルサタのスピンオフ企画として制作され、番組MCのよゐこ濱口優さんがエグゼクティブ・プロデューサーを務めました。

濱口さんをはじめ、デルサタはこれまでもA.B.C-Zとのコラボ企画としてコンサートにスペシャルな差し入れをしてくれたり、濱口さんが名古屋でのコンサートに飛び入り出演したり、その様子をメ~テレ開局55周年特別番組として放送したり*1、結成10周年をお祝いするサプライズを仕掛けてくれたりしていました。

ローカル番組(生放送・別ロケあり)にジャニーズがレギュラー出演すること自体が異例ですが*2、そこからこうして様々な企画が生まれ実現しているのは、やはり本人たちがメ~テレとの仕事をしっかりと責任を持って務め、スタッフ制作陣の皆さんとの信頼関係を築いてこれたからでしょう。

 

 

「ぼくらのショウタイム」公開時、メンバーのはっしーが「(次やるなら)学園ドラマがやりたいです!」と発言し、それに対し榊英雄監督が「定時制だな!」と切り返したところから今回の「ワンモア」の企画が生まれたのだそうです。

定時制高校というと今は馴染みが薄くなっているかもしれませんが、私が通っていた高校にも定時制がありました。夕方、部活をしている教室の窓からは、登校してくる定時制の生徒の姿が見えました。私たちと同年代だけど事情があって日中は働いている子、昔はヤンチャしていたけど今は真面目に働きながら高卒の資格を取りに通う男性、子育てが一段落して昔通えなかった高校に通っている50代60代のお母さん、高校(学校)に通うことそのものが一般的でなかった時代のおばあちゃん・・・等々、いろんな人が通っていました。文化祭や卒業式は全日制も定時制も一緒でしたが、文化祭ではいろんな年代の人たちが楽しそうに出店をやっていたし、卒業式での定時制の人の答辞は毎年話題になったものでした。

誤解を恐れずに言うと、私はちょっとその定時制の人たちが羨ましく思っていました。義務教育の延長のように何の疑問も持たず(何の障害もなく)家からいちばん近い高校に入って、ボンヤリと学校に通い半ば仕方なく勉強していた私から見ると、大変ながらもようやく手に入れた“学校生活”を大切に楽しんでいる定時制の人たちは、キラキラして見えました。もちろんそんな甘いだけのものじゃなくて、私たちが想像できないような苦労をしている人もいたのだろうけど。

そういう、一筋縄ではいかなそうな定時制高校の生徒(と先生)という設定は、A.B.C-Zにピッタリのような気がします(先生もなんか個性的な人が多かったという記憶)。

榊監督も

「メンバー全員のバックボーンや、年齢を超えた仲間との絆、社会で培ってきた経験など、彼らにしかない境遇があるからこそ、等身大の彼らが出演する定時制を舞台にした学園ドラマに挑戦してもらいたい」

とコメントしています。彼らは10代のときには王道学園ドラマに出演できなかったかもしれない。メンバー全員、高校での学園生活を経験していないという。でも、当たり前だけどその時間何もしてこなかった訳ではありません。ジャニーズJr.として仕事を着実にこなし、学園生活とは別の経験をたくさん積んできた、そんな彼らが“今”挑む学園ドラマ、最高じゃないっすか?

前回の「ぼくらのショウタイム」では、テレビ局の裏側が舞台ではあったもののストーリーはメディアの華やかな部分とはあまり関係なく、ごくごく個人的な目的のために立場の違う5人が協力し全力で走り回る。その結果は地球を救ったり世界を変えたりするものではないけれど、誰かが必ず見てくれているし、誰かに必ず伝わっている――という、なんというか“A.B.C-Zそのもの”な内容でした。きっと今回も、定時制高校というごくごく狭い世界の中で起こる、些細かもしれないことを、全力で丁寧に見せてくれるだろうと期待しています。*3

 

 

 

そして私がいつもA.B.C-Zのことをすごいと思うのは、全ての仕事や作品が地続きになっていること。

今年秋にはグループとして主演する映画「オレたち応援屋!!」の公開と、その映画の前日譚を描く舞台「ABC座2020 オレたち応援屋!! on STAGE」の上演を控えています。

oenya-movie.com

この「応援屋」は、2016年の舞台「ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!~」を原案としています。誰かを応援することを生業とする「応援屋」を描く物語ですが、人々の背中を押し、その先に笑顔を届けること=“応援”を生きがいとしながら自らも成長してゆく―――というこの応援屋の世界観は、メ~テレのプロデューサーの方が言う

定時制高校という舞台だからこそ描ける、様々な背景をもった大人たちが、他者と出会うことで成長し、再起を図る姿。人とのコミュニケーションやふれあいの大切さを、今だからこそ学園ドラマとして描きたいと思いました」

という今回のドラマの内容とも通じるものがあると思います。

 

 

 

先日公開された、9月16日リリースの新アルバム「CONTINUE?」のリードトラック「GAME OVER!!!」で彼らはこう歌います。

いつからだろう 気持ちに嘘ついたのは

何もかも諦めたふりして

何かをスタートすることに遅いなんて

そんなことはないよ 笑い飛ばして 気楽に行こうぜ

翼はないこと遥かとうの昔に気付いてる

それでも僕らはどこへだって行ける


【A.B.C-Z】「GAME OVER!!!」ミュージックビデオ

 (黄色スーツがラブリーだしみんな着こなしが個性的でとても良い)

 

アルバム「CONTINUE?」収録曲は他にも、

「さあ生きまくれ!wonderful life!」

また今日も夢をみていいんだ Oh Oh 最高!

立ち上がり歩き続けるんだ 生きてやれ!

思い切り恋をしていいんだ Oh Oh 最高!

有難く命を燃やそうぜ 生きてやれ!

  

「ささいなことが」

報われないことばかりを嘆いても

知らない誰かを羨んでも

近付けない 気付けない

本当の愛はすぐそばに 

あの子がほら躓きそうだ

知らないふりは簡単だけど

差し出す手がつながる明日に

ささいなことが僕の全てを

ほどいた手に差し込む光

微笑み合う二人のシルエット

あの子が今「君」に変わってく

ささいなことが僕の全てを包む 

 

*4

これらを6月に配信された「Johnny's World Happy LIVE with YOU!」で観たとき、きっとこれは映画応援屋の曲なのだろう、と思いました。でも、こうしてみるとこれはドラマ「ワンモア」で使われる曲だと言われたとしてもしっくり来る。

全く別の企画なのに、「A.B.C-Z」という“体幹”が揺らがないから、根底が繋がっている。

どこの現場でも、5人がずっと「A.B.C-Z」を体現し続けていることの現れじゃないかと思います。彼ら自身とパブリックイメージとの乖離がほとんどなく、矛盾が生じない。そしてそこがしっかりしているから、逆に何をしても「A.B.C-Z」でいられる。

(なんか抽象的な話になってきて自分でも若干混乱してきたぞ)(伝われ)

 

塚ちゃんのFNS27時間での岩手ロケからの岩手めんこいテレビの震災復興番組とか*5、個人仕事がグループに還元されるということも多いですが、それもやはり彼らの体幹に「A.B.C-Z」がちゃんとあるからなんだろうな~と思います。上記のめんこいテレビ「雨ニモマケーZ」も、被災地を応援するという内容だったし。

 

 

 

・・・って、ここまで書いてたら、本日8/19、映画「オレたち応援屋!!」の予告編公開、そして主題歌が“新たな”新曲(頭痛が痛いみたいだけどあえてこう書く)「頑張れ、友よ!」に決定したとの発表が!


【10月23日(金)全国公開】『オレたち応援屋!!』予告

 

ここに来て主題歌がまた新曲なの!?アルバムに入ってないやつじゃん!!??

上記曲、あんなに応援してるのに応援屋の曲じゃないんだ!?!?!?(挿入歌とかの可能性はあるが)(じゃあやっぱりワンモアの曲なの???)

もおーーーー楽しすぎるぞA.B.C-Z!!!!!

 

ていうか予告編だけで泣きそう。予告で聴ける「頑張れ、友よ!」もここ最近のA.B.C-Z曲とはまた違う雰囲気の明る切ない感じの応援ソング。映画「オレたち応援屋!!」は10月23日(ジャニーさんのお誕生日)公開です!!!!!何卒よろしくお願いいたします!!!!!

 

 

なんかどう締めたらいいかわからなくなってしまいましたが…

まとめると、

・9月16日リリース7thアルバム「CONTINUE?*6

・10月3~28日上演 舞台「ABC座2020 オレたち応援屋!!on stage」

・10月23日公開 映画「オレたち応援屋!!」

・2021年 連続ドラマ「ワンモア」

ありがたいことにこのご時世でこれだけの仕事がこの先決まっている。しかもグループとして。その全てのイメージが繋がっていて、グループとしての仕事に筋が通っている。

ツアーはないし(アルバムあるってことは本当は予定してたんだろうけど。。。)えび座も私は今年は行かない決心をしたけれど、それでもずーっと追うものがある幸せ。ていうかアルバム発表~ドラマ発表~映画公開日・主題歌発表のスパンが短い!それに加え河合くんがずっとテレビ出てるしドラマにも出るしもう気持ちが忙しい!だからえび担やめらんね~!

とにかく「A.B.C-Z」であり続け、一度掴んだご縁を離さない*7A.B.C-Zはかっこいい。

そのブレない体幹を、外側から支えられるようなファンでありたいな!と思うのです。

 

 

追記

ブログをアップしてTwitterを開いたら、アルバムのティザーサイトがオープンしていました!

abcz.ponycanyon.co.jp

何これ~~~!!!!!8bitで動き回るキャラも楽しいし、リンク飛んだ先のプロフィールでヤラれました。ぜひ音声出せる状態でリンク先を見ていただければと思います!!

*1:しかもこのコンサートはデビュー5周年ツアー「5stars 5Years Tour55」というタイトルで通称「55コン」である

*2:ちなみにうちの地元局では林翔太さんが「みやぎ御朱印ボーイ」としてミニコーナーを担当しているが、基本的にロケVTRでの出演

*3:なお今回は「今まで見たことがない彼らが引き出せるよう「逆当て書き」したオリジナルストーリー」だというからそれも楽しみ

*4:歌詞はその時の書き起こしなので多少違っても許してください

*5:A.B.C-Zの雨ニモマケーZ」として3回に渡り放送https://www.menkoi-tv.co.jp/program/amenimomakez/

*6:なぜかアニメイトで予約できることで絶賛物議を醸し中

*7:SODA2019年11月号